沈壽官窯 || Chin Jukan

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沈壽官窯とモノづくり

対極にあるものを融合させてオンリーワンの一杯を。

調理を担当する濵田辰徳さん(右)と本宮博之さん(左)。

畑を意識したメニューづくり。

 薩摩焼きの丼に盛られたたっぷりの無農薬野菜に、全粒粉入りの風味豊かな麺。化学調味料を使わず、丁寧にダシをとってつくる繊細な味わいの魚介とんこつ系のスープ。これが今鹿児島で注目されている『RIRAKU』のラーメンです。見た目も一般的なラーメンとはまったく違いますが、使用している無農薬野菜の多くは自家栽培、さらに麺も自家製というから驚きます。「オーガニックヌードル」と言われる同店のラーメンは、健康やカロリーを気にする女性からも高い支持を得ています。数多くの老舗ラーメン店がひしめく鹿児島で、この「オーガニックヌードル」を提供しているのが濵田辰徳さん、本宮博之さん、宮原悠成さんです。

 幼なじみの3人がお店を始めたのは25歳のとき。しかし、すでに彼らは大学生のころから構想を温めていました。きっかけになったのは宮原さんが2人に「祖父の畑を使って何かしないか」と声をかけたこと。「最初から畑ありきだったので、僕らの主軸はラーメンではなく、畑なんです」と濵田さんは言います。

『RIRAKU』のラーメン。野菜増しを注文するお客さんも多い。

 横川町に点在する『RIRAKU』の畑は、全部合わせると野球場1個分ほどの広さ。同店で使用されている無農薬野菜のほとんどがこの畑で栽培されています。「初めは全部自家栽培にすると意気込んでいたけど、虫喰いなどで思うように収穫できない時期もあった。そこで無理せず「良いものは外からも取り入れよう」という考え方に変えました。彼らには「オーガニックは楽しむもの」という定義があるのだそう。だからストイックになりすぎないことはとても大切なのです。とはいえ、野菜づくりが安定してきた現在は、約7割を自家栽培でまかなえるようになりました。また、『RIRAKU』では、収穫される野菜に合わせてサイドメニューやラーメンの具も変わります。「スープや麺も含め、おいしいと思った調理法や食材はどんどん取り入れて、内容をアップデートしていく。スープもオープン時より随分進化していると思いますよ」。野菜や麺を自分たちでつくることで試作をしやすいというメリットが生まれ、それがメニューのおいしさに繋がるのです。

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