沈壽官窯 || Chin Jukan

  • はじめに || Introduction
  • 沈家のあゆみ || History
  • オンラインショップ || Online shop
  • アクセスマップ || Access
  • お問い合わせ || Contact
  • 沈壽官窯ブログ || Blog
  • 製作工程 || Production distance
  • 沈壽官窯友の会 || Friendship Club
  • 周辺の情報 || Areas information
  • 沈壽官窯とモノづくり

沈壽官窯とモノづくり

対極にあるものを融合させてオンリーワンの一杯を。

ステンレス製のキッチンに黒薩摩の丼が温かな雰囲気をプラスする。

料理人というより、提案人。

 現在は濵田さんと本宮さんがお店に立ち、宮原さんが野菜づくりと製麺を担当しています。元々は宮原さんがラーメン店でアルバイトをしていた経験があるだけで、他の2人はラーメンに関してまったくの未経験者でした。でも、修行経験がないままラーメン店を始めることに不安はなかったと言います。「僕らは料理のプロじゃなくて、提案のプロ。もちろん料理を提供する以上、必要な技術はあるしそれを疎かにするわけではないけれど、大切なのはお客さんの日常を楽しくさせるような1杯を提供することなんです」。それに経験がないからこそ、斬新なアイディアも生まれます。たとえば、『RIRAKU』では当たり前の「ラーメンのスープに途中でバジルを入れる」という食べ方も、既成概念にとらわれない彼らならではのアイディアです。
 またこうした面白い発想が生まれるのは、3人でチームとなって動いているおかげでもあります。「僕らがやっていることは1人ではできないことなので、チームという意識は常にあるけれど、仕事のときはお互い友だちという感覚を捨てるようにしています。じゃないと生ぬるい仕事しかできなくなるんです」と本宮さん。その意識は新メニューを試作するときにも役立っているよう。「試作したとき、僕と本宮はつくっている立場だから主観が入ってしまう。でも、宮原の意見は客観的でお客さんに近いから、参考になる。そういう意味でもこの3人はバランスがいいんです」と濵田さんは言います。

ラーメン店には珍しいフラットなオープンキッチンはライブ感満点。

 2012年上之園町に1号店(現在は休業中)が、2014年には天文館に2号店がオープンした『RIRAKU』。カウンター席のみだった1号店に対し、2号店はテーブル席や大きなキッチンも加わり、調理や表現の幅も広がりました。でも「どこで店を構えようと、行き着くところは同じ」と3人は言います。そこには彼らが目指す揺るぎないテーマがあるのです。
 3人の働きぶりを見ていると、彼らが心から仕事を楽しんでいることが伝わってきます。彼ら自身が『RIRAKU』に深い愛情を注ぎ、「もっと面白いことができるんじゃないか」と期待して、日々新しい可能性を追い求めているように思えるのです。丹精込めて育てた野菜が次はどんなものと「融合」して、その結果何が生まれるのか。それを彼らがどんな形で提供してくれるのか。私たちが『RIRAKU』の展開に期待せずにはいられない理由は、そんなところにあるのかもしれません。

『RIRAKU』
〒892-0842 鹿児島市東千石町15-14
ミノダビルB1F
営業時間/11:30〜16:00、19:00〜22:00
定休日/水曜

写真:
『クラシック(全部のせ)』は『RIRAKU』の原点。

沈壽官窯とモノづくり トップへ