さしむかい

15代日記 | 2011年1月17日

『さしむかい』とは私達、沈壽官窯で製作されている黒ヂョカのセットだ。
黒ヂョカとは正しくは黒茶家と書く。
語源は不明。

薩摩では煮炊きをする陶製の容器を茶家(チョカ)と呼んでいた。
チャカではない。

古くは山で煮炊きをする大型の大山茶家、薬を煎じる薬茶家、焼酎をお燗して飲む焼酎茶家、お茶を沸かして飲む茶茶家等があった。
そして『さしむかい』は焼酎茶家のセット(茶家、炉、ぐい飲み二個、計量カップ・計18900円)である。

これで焼酎を飲むと抜群に旨い。

暖める事で遠赤外線が出て、焼酎の味をまろやかにするのだ。
焼酎愛飲家の方には是非とも奨めたい。
身贔屓の様だが自信があるのは、某蔵本が蔵子三十人に目隠しで利き酒をさせたところ、二十九人が私達の黒茶家を選んでくれたからだ。
可笑しかったのは、そのうち一人が『工場長、これ何処の焼酎ですか?』と真顔で聞いた事だった。

というわけで、今年の元旦の南日本新聞の読者プレゼントにこのセットを二セット出させて頂いた。

すると、なんと千通を越える応募があった。
名前と住所だけのものが多いが、中には切々と欲しい理由が書かれているものがある。
焼酎大好きなおじいちゃんに孫から、父親の還暦の祝いに感謝を込めて娘から、最近、疲れ気味の旦那さんに奥様から、成人した倅と父親が飲むために、亡くなった父親を思い出して……、と様々だが、いずれも情景が目に浮かぶ様で、本当に応募して下さった皆さんに差し上げたいと心から思った位だった。
と同時に、このインターネットの時代にこんなに手書きの葉書を沢山頂き、別の意味でも感動だった。

改めて、ご応募下さった方々に感謝します。

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