木浦(モッポ)

15代日記 | 2009年5月12日

136-1
 九州美術懇話会のツァーで韓国に来た。
 団長は不肖、私である。
 昨夜は木浦(モッポ)で一泊した。
 昔から行きたかった港町だ。
 『木浦の涙』と云う演歌が流行ったのをご存知だろうか?。
 人口二十四万の渋い憂鬱な坂の町だ。
 余談だが、この町が韓国で一番無頼の徒を輩出している町と言われる。
 漁師町としての気性の荒さに加えて、その貧しさからか…。
 
 さすがに海のものは美味しい。
 
 多島海と呼ばれる程、小島が点在している…らしい。
 と云うのはあいにくの雨でガスが出て、視界が効かないのだ。
 霧の中で、港から聞こえる船の霧笛が哀愁を誘う。
 この辺りは昔から海難事故が多く、多くの船が沈没している。
 中でも有名なのが新安の遺物だ。
 高麗時代の名品が六百年の時を経て、見応えのある引き揚げ品となっている。
 半日費やしても見切れない程、実に多くを語ってくれる。
 
 写真の巨大木製錨はモニュメント。
 木の錨は沈まない。
 日本人など誰も来ない街だ。

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