15代日記 | 2009年4月1日

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 お花見最盛期の様だ。
 学生時代、酒盛りのネタで友人に誘われるまま花見をして以来、一度もやってない。
 僕の性格は他人が大いに盛り上がっといると、逆に冷めてしまうものらしい。
 こうゆうのを『へそ曲がり』と言うのか…。
 ただ、そんな自分をひいき目に見ても、あの『花見焼き肉』は頂けない。(笑)
 先日、次男と二人で桜の名所をドライブした。
 あんまり綺麗なので、二人で歩く事にした。
 殆んどの桜の木には『〇〇土木60名、3月22日 6時』なんてのが結んだあったし、中にはブルーシートを張り、二名ほどの場所の見張りを置いてある会社もある。
 「やれやれ…、無粋とはこんなものかな…」と思いながら歩いていると、肉が焼けて、垂れた油が焦げた濃厚な臭いが、辺り一面に立ちこめている。
 そこには男女十名程が桜の下で、酒ビール飲みながらの焼き肉パーティーだった。
 「花見と云えば、何といっても焼肉だろう」と何の迷いも無い、方々によって燻された煙は、桜の園に充満していた。
 今や肉屋がセッティング、撤収までしてくれるらしい。
 まさに無粋ここに極まれリだ。
 ニオイが服や髪に付くのが嫌になって、更に桜が可哀想で次男の顔を見たら、あいつもこちらを見て、『ちょっと…このオジサン、オバサン達はな…』って感じ。
 そこで、場所を変えて、桜を遠くから眺める事にした。
 その結果二人が分かったこと。
 桜は離れた所から、しかも上から見るものだと云うことだ。
 
 次男は今年、受験に失敗した。
 「お前の桜は散ったな…」としみじみ話したら、明るい顔で「うん、でも今までで一番手応えがあったんだよ」と言われた。
 僕は何も言えなくなった。

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