柿の爆弾

15代日記 | 2008年12月17日

109-1
 我が家の庭に古い柿の木がある。
 店の入り口に被るように枝を伸ばしている。
 だから、柿の実が熟す頃は気を遣う。
 いつ、お客様の頭上に落下するか分からないからだ。
 枝には『頭上注意、柿の爆弾』と描かれた看板を釣り下げている。
 幸い未だ被害者は出ていない。
 物好きな人は、その看板を携帯の待ち受けにしているらしい。

 この柿は僕のひい祖父さんの写真にも写っているぐらいだから、かなり古い。
 
 甘柿ではない。しかし、さすがに熟すと甘くなるらしい。
 山に食べ物がなくなって来ると、ヒヨドリやメジロが大挙してやってくる。
 彼らは実に器用に中の果肉だけを食べるのだ。
 だから前半、つまり山鳥達がくる前に落下する柿はグチャッと落ちるが、後半は皮だけがパサッと落ちてくるのだ。
 
 その柿も、いよいよラストの一粒になった。
 神様に捧げる最後の一粒だ。

 鳥達も心して食べてもらいたい。 
 これが済んだら、いよいよ鹿児島にも冬の到来なのだから。

ページの先頭へ