奄美大島に来た

15代日記 | 2008年10月14日

89-1
 奄美大島に来た。
 十年ぶりだ。
 裏千家の鹿児島支部副支部長として、交流茶会に参加するために来たのだが、まだ、こっちの蝉達は元気一杯だ。
 ハイビスカスや先島芙蓉や松の枝で必死に鳴いている。ここでは11月迄鳴くらしい(笑)。
 『いもーれ』とは『いらっしゃい』の意味だと『道の島交通』のバスガイドが教えてくれた。
  
 海は澄んで綺麗だ。島の人は自分が子供の頃はもっと美しかったと言い、『きょら島』と呼ぶ。
 山は紅葉も落葉もしない、一年中常緑の椎の木と松と亜熱帯植物で覆われている。
 孤高の画家、田中一村は『鬼へゴや 椎の木よりも 丈高し』と詠んだ。
 この森に多くの神々とハブがいる。『波布』と書いてハブと呼ぶ。大島紬の柄はこのハブをヒントにしたらしいが、この辺りに『しまんちゅ』の逞しさを感じる。
 友人の岡田氏は奄美の旅でハブを恐れるあまり、道の真ん中に野糞をしたらしい。
 昭和二十八年まで米軍の支配であったこの島の奥深さは一度で説明出来ない。
 海の民の香りが半端じゃなく濃く、呪術的でもあり、神秘的だ。
 鹿児島とは又、全く別の世界だ。

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