つばめ

15代日記 | 2008年9月9日

 福岡へ向かう。
 以前は車を運転して行っていた。
 二十幾つものトンネルを抜けて行くルートは、閉所恐怖症の僕には辛かった。
 だんだん運転のスピードが落ちてきて、後ろに大型車でも付かれようものなら、もうパニック状態だ。
 「前の車のテールランプを見つめて走れ」と言われたが、やはり無理だった。
 だから九州新幹線『つばめ』が開通した事は朗報だ。
 しかも面白い事には、末端の鹿児島から延び始めた事だ。
 普通は付け根から延びるのではないだろうか…?
 不思議な現象だがこれも綱引きの結果なのだろう。 喜んだ鹿児島は従来の『西鹿児島駅』を『鹿児島中央駅』とした。
 辺境に暮らす者にとって『中央』と云う響きは格別だ。
 
 いずれにせよ博多まで二時間半もあれば到着する事は、やはり喜ばしい。
 
 ただ、不満もある。
 現在の新八代迄の三十五分は殆んどトンネルなのだ。
 たまに地表に出ても遮音壁が景色を分ける。
 JRの宣伝コピーは『つばめ 翔ぶ』なのだが、実体は『つばめ 潜る』だ。
 従って『旅情』と云うものは残念ながら全く無い。
 『旅情』どころか、あまりに近くなりすぎて『ウォーミングアップ』も『クールダウン』も出来なくなった。
 
 便利になればなったで、不平不満は尽きないものだ(笑)。

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