立秋

15代日記 | 2008年8月10日

76-1
 『立秋』。
 不思議だ。
 熱波が消え、空気の感じが秋の気配に変わった様に感じる。
 佐賀には『盆北』と云う言葉があるらしい。
 盆が近づくと北風が吹くと云う意味だ。
 我が家でも夕方、庭の木に水を撒いていると、『つくつくぼうし』の鳴き声が聞こえてくる。
 この声を聞くと、子供の頃、夏休みの宿題に焦り始めたものだ。
 
 虫達は目に見えない季節の訪れをキチンと知っている。
 そして僕達は彼等の変化に季節を思う。
 アホだ、アホだと言ってきたが、やや申し訳ない気持ちになってきた。
  
 大体、蝉達は土の中に7年もいるらしい。
 そして人生のラスト1週間だけを羽根のある、飛べる生き物として生きる。
 その僅かな間に恋して、愛して、子孫を残す。
 それまでの7年間何やってんだ?とも言いたいが…。
 実に不思議な生き物だ。
 7年もの暗い土中生活に報いるために、神様が夢の様な1週間をお与えになったのだろうか…。
 トンボも水中生活を経るが、所詮1シーズンだ。
 人間なんて何十年生きても、絶対ハネなんか生えない。
 ハゲにはなるが……。
 
 そもそも7年も生きる虫なんて聞いた事無い……、
 もしかしたら蝉って偉大な存在かもしれない…?
 
 これまで大変な失礼をしていたかも知れません!
 『蝉君』『蝉様』…。
 
 しかし、あいつらが一体全体、何の役に立っている生き物なのかは、やはりいくら考えても分からない。
 親分であるバルタン星人の命を受け、地球侵略の日をじっと待っているのかもしれない。

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